ミス・ブランチ 倉俣史朗

ミス・ブランチ

倉俣史朗 《ミス・ブランチ》 デザイン:1988年(昭和63), 製作:1989年(昭和64・平成元) アクリル・造花・アルミパイプ 87.5×62.0×60.0cm

作品解説

倉俣史朗は家具デザイナー、店舗・インテリアデザイナーとして、1960年代半ばから亡くなる1991年(平成3)まで、日本国内はもちろん海外でも活躍し、その斬新で繊細な作品はしばしば美術作品として評価されることもありました。造花の赤いバラをアクリルに閉じ込めたこの椅子は、バラの花が空中に浮かんでいるかのようにも見えるもので、倉俣晩年の代表作と言えるものです。座るという機能をぎりぎり残しながら、椅子には馴染みのない透明アクリルという素材を大胆に使って、重力から解き放たれた「浮遊」という制作者自身のもつイメージを提示することに成功した作品といえるでしょう。

作家紹介

倉俣史朗 KURAMATA Shiro 1934–1991

1934年(昭和9)、東京の本郷に生まれる。東京都立工芸高等学校木材科、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科で学んだあと、三愛宣伝課、松屋インテリアデザイン室を経て、1965年(昭和40)、クラマタデザイン事務所を設立。1981年(昭和56)にはエットレ・ソットサスの誘いでイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加。1991年(平成3)2月1日、急性心不全のため死去。

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